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猫はなぜ「毛づくろい」をするのか?必要不可欠なこと? 猫のグルーミングにはとっても深い意味があった!? - MOFUCAT

猫はなぜ「毛づくろい」をするのか?必要不可欠なこと? 猫のグルーミングにはとっても深い意味があった!?

ネコちゃんを見ていると、毛づくろいをしているか寝ているか…というくらい、たくさんの時間をグルーミングに費やしていますよね。 では、一体なぜ、ネコちゃんはこんなにも多くの時間を毛づくろいに費やすのでしょうか? この記事では、ネコちゃんが毛づくろいをする理由や、毛づくろいが問題となるときなど、猫のグルーミングについてお伝えしています。 愛猫の毛づくろいにはどんな意味が隠されているのか!?その秘密を知りたい方は、ぜひ読んでみてくださいね。

猫は毛づくろいが大好き!毛づくろいをする理由とは?

ネコちゃんは起きている時間の約25%を毛づくろいに費やしていると言われるくらい、毛づくろいが日課の動物です。 でもなぜこんなにも毛づくろいをするのでしょうか? それには理由があり、
  • 体をきれいにしている
  • 体温調節
  • リラックス効果
  • コミュニケーションツールとなる
  • 気分を紛らわせている

といったことがあります。

 

体をきれいにしている

ネコちゃんは人と違ってお風呂には入らない動物です。 にもかかわらず、においもせず、とても清潔ですよね。 ネコちゃんの舌はザラザラとしたとげのようなもの(糸状乳頭)がたくさん生えており、これをブラシのように使い、不要な抜け毛を除去しているのです。 また、皮膚に刺激を与えることで、血流をよくしています。

体温調節

人は汗をかくことで、気化熱を利用して体温調節をしています。 一方で、ネコちゃんは汗をかかない動物ですので、被毛をなめることでの気化熱を利用して体温調節を行っています。 また、冬場には、グルーミングによって被毛に空気を含ませ、保温効果を保っているとも言われています。

リラックス効果

うっとりした表情で、ペロペロと全身をなめている… ネコちゃんの毛づくろいにはリラックス効果もあります。 ザラザラした舌でグルーミングをすることで、脳からセロトニンという精神を安定させる物質が分泌されます。

コミュニケーションツール

多頭飼いしている方は、ネコちゃん同士がペロペロとなめあっているのをよく目撃すると思います。 毛づくろいにはコミュニケーションとしての役割もあり、お互いをなめあうことで愛情表現をしています。 また自分がなめられない頭や首の部分をなめてもらうことで、信頼関係を構築しています。

気分を紛らわせている

なにかに失敗した後やびっくりしたとき、思いもよらぬことがあったときなどにペロペロと毛づくろいをはじめるのは、『転位行動』といい、気分を落ち着かせるための行動をしているのです。 人ではミスをしたときに頭をポリポリとかいたり、イライラしたときに貧乏ゆすりをすることが転位行動にあたります。 飼い主さんがなでなでした後に、体全体をしきりになめているときは、実は我慢をしていた…なんて可能性もあります。

食後に毛づくろいをすることが多い

ネコちゃんをよく見ていると、食後に毛づくろいをしていることが多いかと思われます。 これは、口まわりや前足についた汚れを取るためであり、獲物を捕らえて食べた後のにおいを消しているのでは?言われています。 また、食事が大満足であればあるほど、より入念に毛づくろいをする傾向があります。

毛づくろいのしすぎ?病的なグルーミングもある

ネコちゃんが異常に毛づくろいをしている場合には、精神的に不安なことがある可能性があります。 左右対称性に脱毛したり、なかにはよだれでベタベタ、出血をともなうこともあります。 これは、『心因性脱毛症』といって、ストレスが原因となり、気持ちを落ち着かせようとして過剰に毛づくろいをしていることによります。 ネコちゃんが感じるストレスにはさまざまあり、
  • 新しい家族が増えた(減った)
  • 新しい同居動物が増えた(減った)
  • 引っ越しや模様替え
  • 安心できるスペースがない
  • 運動不足
  • 工事や雷といった騒音
  • 飼い主さんとの関係性の変化
  • 過干渉
  • ふれあいの減少

などがあります。 また、過剰に舐めないように装着したエリザベスカラーや服にストレスを感じているときもあります。 心因性脱毛症の対処法は、ストレスの原因をみつけ、取り除いてあげることです。 また、サプリメントや薬、食事療法などを併用することもあります。 アレルギーや感染症などの皮膚トラブルであった場合にも、かゆみや違和感から過剰に毛づくろいをすることがあります。 この場合には、各々に見合った治療をするようになります。

シニア猫や病気の猫は毛づくろいをしないこともある

高齢のネコちゃんは、関節や口などの痛みにより、毛づくろいをしなくなってしまうことがあります。 また、何かしらの病気で、毛づくろいの体力がなく、毛玉がシート状になってしまうこともあります。 そのため、毛づくろいの時間が減っている場合には、何かしらのトラブルのサインである可能性があり、早期の発見と対策が重要となります。 「最近、愛猫の毛づくろいの時間が減っている気がするな…」という場合には、より注意してみてあげるようにしましょう。

ブラッシングもしてあげよう!

「毛づくろいをしているからブラッシングはしなくていいかな?」と思われる方もいらっしゃいますが、答えはNO!です。 ブラッシングには、不必要な毛を取り除き、毛玉が胃の中にたまってしまうことを防ぐ役割があります。 グルーミングにより過剰に飲み込んだ被毛は、ときとして胃や腸の中にたまり、うまく吐き戻しができなかったり、腸閉塞となってしまうこともあります。 毛玉が腸につまってしまった場合には、開腹手術で取り除くということも… また、ブラッシングは、飼い主さんとのコミュニケーションツールともなります。 ブラッシングを通して触れ合うことで、体の異常を早期に察知することもできます。   ブラッシングに慣れていない場合には、まずは短時間のブラッシングからはじめるようにしましょう。 ネコちゃんが嫌がらないようであれば、少しずつ時間を延ばしていくようにするといいですね。 短毛種の場合には週に2回程度、長毛種であれば毎日行うようにできればベストです。

【まとめ】猫が毛づくろいをする理由や過剰なグルーミングについて

ネコちゃんの毛づくろいは、体をきれいに保つ意味だけではなく、コミュニケーションや不安を取り除くためにも行っています。 過剰にグルーミングをする場合には、なにかトラブルがある可能性もあります。 愛猫の毛づくろいについて、今一度よく観察してみましょう!
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