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猫の寝方で体調がわかる?寝相・寝姿から猫の気持ちを読み解く

くるりと丸まって寝ていたり、だらーんと体を伸ばして気持ちよさそうにスヤスヤ… ネコちゃんの寝相・寝姿には様々あります。 この記事では、ネコちゃんの寝相や寝姿から、『どんな気持ちで寝ているのか?』『どんな状態を意味しているのか?』を読み解きます。 『スヤスヤ眠る愛猫が何を考えているのか?』もっと知りたい飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

よく見る猫の寝姿

ネコちゃんは『寝子(ねこ)』とも言われるくらいよく寝る動物です。 平均して1日16~17時間程度の睡眠をするとも言われています。 特に、子猫や高齢期のネコちゃんにおいては、20時間以上寝ることもしばしばあります。 そのため、ネコちゃんを飼っている方は、様々な寝姿を目撃することと思います。

香箱座りで寝ている

香箱座りとは、前足を胸の下に入れて眠る寝方です。 お香を入れる蓋つきの小箱(香箱)に似ていることからそう呼ばれます。 この寝方は、肉球を地面についていないため、すぐに立ち上がることができません。 そのため、警戒なく、ネコちゃんが安心してリラックスをしているときに見せる寝姿です。 「心地よいなぁ~」とウトウトしながらそのまま寝てしまった…そんな寝方が香箱座りです。

ヘソ天(おなかを上に向けてあおむけで寝ている)

あおむけで寝ている場合には、リラックスをしている証拠です。 動物にとって腹部は急所となるために、そこを出しているということは、とても安心しているということです。 ただ、そのときに、おなかを触ることはNG。 びっくりして飛び起き、以降『ヘソ天』をしなくなってしまうこともあります。 めったに見せない姿勢ですが、見られたときには、そっと見守ってあげましょう。

顔を前足にうずめて寝ている

通称『ごめん寝』とも言われるこの寝方は、周囲が明るいがためにまぶしく、顔をうずめてまぶしさを軽減している寝方です。 猫は暗がりでも活動できるよう、感度の高い目を持っています。 そのため、『ごめん寝』が見られたときは、そっとライトを消してあげてくださいね。

ニャンモナイト

寒い日はくるりと丸まって過ごします。 その姿がアンモナイトに似ていることから『ニャンモナイト』と呼ばれることがしばしばあります。 この『ニャンモナイト』の姿勢は、体調が悪くて見せることもあるので、元気や食欲などもあわせてみてあげるようにしましょう。

猫は暑い日は伸び、寒い日は丸まる

ネコちゃんの寝方は様々ありますが、気温や気候で寝方が変わることもあります。 暑い日は、手足をピーンと伸ばして、体から熱を放出する姿勢をしています。 また、フローリングや玄関などの冷たいところを選び、体を冷やして寝ていることもあります。 逆に、寒い日はくるりと丸まって過ごします。 多頭飼いの場合には、みんなで寄り添った『猫団子』がみられることもよくあります。 人においても、暑い日は体を大の字にして寝て、冬場は足を引っ込めて縮こまって寝ますよね。 ネコちゃんもそれと同じなのですね。

雨の日はよく寝ている

雨の日のネコちゃんはよく寝ている…そんな気はしませんか? ネコちゃんは、ネズミや昆虫などの小動物を獲物にして狩猟動物をして生きてきました。 雨の日は獲物である小動物が隠れてしまうために、そんな日は無駄なエネルギー消費を抑え、体力を温存するために休息していたようです。 その野生時代の名残で、今も雨の日は寝て過ごす傾向にあります。

体調が悪いときの猫の寝姿

ネコちゃんの体調が悪いときには、うずくまって寝る子が多いです。 これは何かがあってもすぐに動けるように、足を地面につけた状態のまま休んでいるのです。 また、寝る場所がいつもと違うことも多いです。 ベッドの下や洗濯機の後ろなど、人目につかない場所で隠れて寝ています。 「どこにもいないな…」「いつもと違うところに寝ている…」という場合には、元気や食欲などもあわせてみてあげましょう。

猫が寝ている最中にピクピクしている!?

ネコちゃんを飼っている方なら、睡眠中に顔や手足がピクピク動いたり、ひげが動く姿を目撃したことがある飼い主さんは多いと思われます。 この状態は、レム睡眠であり、眠りが浅く夢を見ている瞬間です。 睡眠には、浅い睡眠であるレム睡眠と深い睡眠であるノンレム睡眠があります。 猫ではレム睡眠の時間が長い傾向にあります。 これは、眠りを浅くすることで、いつでも外敵から身を隠せるようにしていると言われています。 飼い主さんが動くと、薄目をあけてこちらを見ている…という瞬間も、レム睡眠なのですね。 ちなみに、ノンレム睡眠のときは、丸くなっていることが多いと言われています。

快適な寝場所を用意してあげよう!

寝ることがお仕事であるネコちゃんには、快適な寝場所を用意してあげましょう。 ネコちゃんにとっての快適な寝床とは、狭くて暗く、高い場所です。 みなさまご存じの通り、ネコちゃんはすっぽりと体がおさまる段ボールや箱などが大好きです。 ネコちぐらのように包まれるタイプのものも安心して過ごせる場所となります。 また、ネコちゃんは高い場所に身をおくことで、なわばり(部屋全体)を見ながら眠ることができます。 冷蔵庫やたんすの上などによくいるのは、そのためですね。   飼い主さんの近くに寝床を配置してあげると、より安心して過ごしている子が多いです。 最近のおうち時間の増加によって、自宅に飼い主さんがいることが増え、べたべた甘えるようになった子も増加傾向にあります。 机の上や横にお気に入りスペースを用意し、なでなでしながら仕事ができるといいですね。

【まとめ】猫の寝相は様々!愛猫の気持ちを考えてみよう

寝ることが仕事のネコちゃんにとって、その寝相や寝姿は様々です。 リラックスして熟睡しているときや、体調不良のときなどは、寝方で分かることも多いです。 今一度、愛猫の寝方をチェックしてみましょう! 参考資料
  • 今泉忠明,猫脳がわかる!,文春新書,2019,p37-p41
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