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猫が後をついてくる理由~猫がする愛情表現とは?

音もなく近づいてきて、気がつくとすぐ後ろにいる… 愛猫が後をついてくることはよくありますし、なんとも愛らしいシーンですよね。 でも、この理由や心理とはいったいどういうものなのでしょうか? この記事では、猫が後をついてくる理由や猫が示す様々な愛情表現についてお伝えしています。 愛猫にストーカーをされている飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

愛猫が気がつくといつも後ろにいる理由

「愛猫が寝ている間に洗濯物でも干しちゃおう!」「書類をまとめちゃおう!」 なんて思って作業をしていると、いつも邪魔(猫はそういうつもりではないと思いますが…)ばかりしてきますよね。 猫がいつも飼い主さんについてくる理由としては、以下のことがあります。

かまってほしい!遊んでほしい!

飼い主さんにかまってほしいがためについてきていることが多いです。 家で仕事をする方にとっては、「さあ仕事だ!」とパソコンに向かって作業をしていると、ドカンッ!とキーボードの上に乗っかってくることは日常茶飯事だと思われます。 これは猫の愛情表現であり、「こっちもかまって!」と伝えているのです。 頭をなでたり、呼びかけたりして、コミュニケーションをとってあげるといいですね。

お腹が空いた!

お腹が空いてついてくるシーンもよくあります。 猫は家族の中で誰が主に食事をくれるのかをきちんと把握しています。 それゆえ食事の時間になったり、おなかがすくと「ごはんはまだ?」と言って後をつけてきます。 「にゃーん♪」と甘えた声で鳴いたり、すり寄ってくるのもそのサインです。 ただし、毎回応えていると太ってしまうため、決めた量以上には与えないようにしましょう。

テリトリーの確認

猫にとっての家はテリトリーそのものです。 飼い主さんが移動すると、「ぼく(わたし)の場所に変なことしてない?」とパトロールの意味でついてくることがあります。 「変なことはしていないよ!」と優しくなでてあげましょう。

においをつけている

猫が飼い主さんや家具、壁などにすり寄って体をこすりつけるのは、「自分のものだ!」という意思表示です。 猫の顔にはフェロモンを分泌する腺が多数あり、それをこすりつけることで自分のものと認めさせているのです。 猫にとって飼い主さんは『自分のもの』なのです。

かまいすぎると分離不安になることも

後をついてくることはとてもかわいいですが、かまいすぎることで分離不安になってしまうこともあります。 分離不安とは、飼い主さんが留守になったり、留守になることを察知した際に、極度の不安を感じて起こす行動や反応のことです。 飼い主さんが見えなくなると過度に鳴いたり、ものを破壊したり、粗相や自傷行動をしてしまう子もいます。 こういった症状が見られた場合には、接し方をあらためたり、環境の改善をする必要があります。 お互いに独立した時間を持つようにし、適度な距離感を保つようにしましょう。

後をついてくる場合には、危険なシーンに備えること

猫が後ろをついてくる際に、危険を生じてしまうことがあります。 例えば、お出かけの際やベランダに出るときなどは、ついてくると脱走の恐れがあります。 そのため、十分に気をつけるとともに、脱走防止扉や柵をつけて、備えるようにしましょう。 お風呂やトイレについてくる子の場合でも、足をはさんだり踏んでしまう事故もしばしばあります。 「うちの子は大丈夫」と思っている場合でも、突然として逃げ出したり事故になってしまうこともあります。 『猫が後をついてきているんだ』と常々気をつけ、必ず安全対策をするようにしましょう。

他にもある!猫の愛情表現

猫が後をついてくることには愛情表現の意味がありました。 ネコちゃんが示す愛情表現は他にもたくさんあります。

ゆっくりとまばたきをする

猫がゆっくりとまばたきをするときは、相手を信頼して「好き!」と伝えているサインです。 リラックスしているときには、ウインクしたり、両目をぎゅっと閉じることもあります。 逆に両目を見開いてじっと見つめてくるときは、緊張している合図です。 こちらからゆっくりまばたきをして安心させてあげましょう。

出迎えてくれる

家に帰ってくると玄関の前でちょこんと座っている… 「待っていてくれたんだね!」と思い、なんともかわいい瞬間ですよね。 でも実際には、食事を待っていただけという説も。 それでも待っていてくれたのだから、優しく頭をなでてお礼を言ってあげましょう。

なめてくる

猫がなめてくることも愛情表現の一つです。 猫同士が毛づくろいで自分の届かない場所をなめあっているのも、「仲よくしよう!」との意思表示です。 愛猫がなめてきたら、優しくなでかえしてあげてくださいね。

おなかを見せる

おなかを見せてくれるのも安心している愛情表現の一つです。 ただ、実際におなかを触っているとかみついてくることは多いですよね。 猫は気まぐれな性格ですので、過剰に触ったり、本意でない場合には、くるっと行動を変えます。 あくまで猫のペースで接してあげるようにしてください。

もみもみする

前足をグーパーしながら顔をうずめてもみもみするのは、母猫のおっぱいを刺激する行動のなごりです。 母猫と一緒にいるような気持となっており、安心感や愛情を示しています。 あまり過剰だと、洋服や敷物の一部を破って食べてしまうこともあるので、注意をしましょう。

ネズミや鳥などをプレゼントしてくれる

外に出る猫ちゃんの場合には、捕まえたネズミや鳥などを持って帰ってくることが多いですよね。 子育ての際には、母猫が弱らせた小動物を子猫に与えて、仕留め方や食べられるものを教えています。 飼いネコの場合には、子育てを飼い主さんに対して実践していると思われます。 飼い主さんへのプレゼントですので、快く受け取ってあげてくださいね。

【まとめ】猫が後をついてくる理由~猫がする愛情表現とは?

猫が後をついてくるときは、かまってほしいときやお腹が空いているとき、テリトリーを確認しているときなどがあります。 普段はそっけないネコちゃんでも、様々な愛情表現をしている場合があります。 愛猫の行動を理解して、もっともっと愛してあげてくださいね! 参考資料
  • 藤井康一,家ねこ大全285,KADOKAWA,2020
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