愛猫へのお薬の与え方 – MOFUCAT コンテンツに進む
愛猫へのお薬の与え方 - MOFUCAT

愛猫へのお薬の与え方

病気の治療や予防のために、愛猫にお薬をあげる機会は多いです。 その際に、「なかなか上手にできないなぁ…」「あげてもすぐに吐き出してしまう…」とお悩みの飼い主さんもいらっしゃるかと思います。 この記事では、愛猫に上手にお薬をあげる方法や吐き出してしまったときの対処法などをお伝えしています。 薬をあげる機会は突然やってきます。 いざというときに慌てないために、わかりやすくお伝えしますね!

 

猫に薬をあげる機会は多い!

ネコちゃんと生活していく中で、薬を飲んでもらう機会は意外と多くあります。 下痢や嘔吐などの一時的な症状の緩和のみならず、腎臓病や甲状腺機能亢進症などのネコちゃんでよくある病気の場合には、毎日の投薬が必要となります。 また、ノミダニ予防、フィラリア症予防などは、飲み薬で予防するものもあります。 ネコちゃんにおいては、薬を嫌がってしまう子が多いという特徴がありますが、いざというときのためにしっかり練習をしておくようにしましょう。

猫はなぜ薬が苦手?

そもそもなんでネコちゃんは薬が苦手なのでしょうか? それは、薬というものを理解していないからです。 人においては、言葉が通じますので、病気の治療のために薬を飲むのだということが理解できます。 ただ、ネコちゃんにこれを伝えることはできません。 押さえられて、無理やり口を開けられて…という行為が大好きな子はいません。 また、ネコちゃんは味覚音痴という一面もありますが、苦味と酸味には特に敏感であるという報告があります。 というのも、これらは『腐敗』を連想させ、生きていく中で避けるべきものという認識があるからです。 こういった理由から、ネコちゃんに薬を飲ませることはなかなか難しいのですね。

猫への薬の与え方~錠剤(カプセル)・シロップ・粉

ネコちゃんへの薬のあげ方には、錠剤(カプセル)とシロップ、粉の3パターンがあるかと思われます。 それぞれのあげ方を分けてお伝えしてきますね。

錠剤(カプセル)のあげ方

錠剤であげる方法は、一見難しそうにも見えますが、最も簡単で確実な方法です。 食欲が旺盛の子においては、キャットフードに混ぜてあげるだけで、気づかずに飲んでくれます。 この際には、フード全体に混ぜるのではなく、少量の食事に混ぜ、食べたのを確認してから残りの食事を与えるようにしましょう。 同様に、おやつにまぜても大丈夫です。 ただ、一度食事に混ぜていることに気がつかれると、以降食事を警戒して食べてくれなくなってしまうこともあります。 そのため、以下でお伝えするよう、保定をしてあげる方法がいいかもしれません。   まず、ネコちゃんの体全体を後ろから包んであげます。 保定は、利き手とは逆の腕で押さえてあげるといいですね。 ズリズリと逃げそうな場合には、バスタオルなどで体全体をくるんであげるようにすると、動きが制御できます。 保定をした手を顔の上方からネコちゃんのあご(頬骨、目の横あたり)に回し、一気に上を向けるようにします。 そうなるとネコちゃんは小さく口を開けますので、薬を持った利き手で口を開き(薬は親指と人差し指で持ち、中指で下顎を下に開ける)、のどの奥の方(舌の付け根をねらう)に入れるようにします。 終わったら手を離し、口元に「ふーっ」と息を吹きかけるとゴックンと飲んでくれ、終了です。 うまく飲めたかどうか心配な場合には、シリンジなどでお水を少量飲ませてあげます。 二人いる場合には、一人がネコちゃんを押さえ、一人が口を開けてあげて、投薬するようになります。   「難しいな…」「噛まれるのが怖いな…」という場合には、投薬器というものを使用しても大丈夫です。 いかに気づかれずに素早く行うかが重要であり、日々練習していくようになります。

シロップのあげ方

薬が複数個処方される場合には、一回で与えられるよう、全部を混ぜてシロップの状態で出されることがあります。 シロップで出された際には、上記でお伝えしたようしっかり保定をし、口の横の部分にシロップを規定量吸ったシリンジを入れて吸わせるようになります。 口の奥の方まで入れてあげないと、よだれとしてダラダラ出てしまうため、注意をしましょう。 一気に入れると誤飲してしまうこともあるため、あせらず、少量ずつ飲ませるようにしましょう。

粉のあげ方

粉薬は一見簡単そうにも見えますが、実はなかなか難しいです。 というのも、粉薬は苦味があることが多く、ネコちゃんが察知して食べて(飲んで)くれないことが多いからです。 粉薬を飲ませるためには、食事に混ぜる方法と、シロップや水に溶いてあげる方法があります。 それぞれ、上でお伝えした方法をご参照ください。

子猫のうちからのトレーニングが大事!

ネコちゃんに上手に薬を飲んでもらうためには、子猫のうちから慣れてもらうことが大切です。 子猫のうちは、恐怖感や経験値がないために、嫌がらず口をあけてくれることが多いです。 また、万が一噛まれてしまった場合でも、痛みがそんなに強くありません。 カリカリを小さく切って薬に見立て、あげる練習をしてみましょう。

薬を吐き出したらもう一度あげるべき?

上手に投薬ができなかった場合には、泡を吹いたり、よだれまみれになってしまうことがあります。 その際には、薬を全く飲めていない、もしくは少量しか飲んでいないことが多いです。 そのため、再度あらためて投薬をしてあげるといいと思われます。 ただし、心臓の薬やてんかんの薬などは重複して飲むことで効果が強く出てしまうことがあるので、主治医の先生に確認するようにしてください。

どうしても飲めない場合には…

何度トライしてみても、上手にできないことはしばしばあります。 その際には、薬の投薬回数を減らしたり、別の方法(注射や食事療法など)で対応できることもあります。 また、獣医師に直接投薬方法を教えてもらい、練習することも可能です。 頑張りすぎて嫌になってしまう前に、一度動物病院様にご相談されるといいですね。

【まとめ】愛猫への薬の与え方~錠剤・シロップ・粉を分けてお伝え!

ネコちゃんへの薬の飲ませ方を、錠剤とシロップ、粉薬に分けてお伝えしました。 実際に行ってみると、なかなか上手にできないことが多いです。 愛猫への薬をあげるタイミングは突然やってきます。 いざというときに慌てないようにするために、子猫のうちからしっかりトレーニングをしてくようにしましょう!
ブログに戻る