猫の歯磨き、しないとどうなる? 歯磨きの頻度とやり方

 

みなさま、ネコちゃんの歯みがきはしていますか?

実はネコちゃんにも歯みがきが必要で、やらないことで歯を失ってしまう可能性もあります。

この記事では、

  • 猫の歯みがきの重要性
  • やり方や頻度
  • うまくできないときの対策

などをお伝えしています。

愛猫の歯を失わないために、今日からできることをしていきましょう!

猫の歯みがきの重要性

ネコちゃんに歯みがきをすることは、とても重要です。

というのも、猫は歯周病という、歯を支える組織(歯根膜、歯槽骨、歯肉、セメント質など)が破壊・吸収されることで歯を失ってしまう病気になりやすいからです。

2歳以上の猫の80%程度が歯周病予備軍とも言われています。

歯周病を放置することで、歯が抜けてしまったり、顎や頬部、さらには全身臓器にまで炎症が広がることもあります。

そもそも歯周病の原因は、歯垢(プラーク)中の歯周病原細菌です。 そのため、プラークコントロールを上手にすることが歯周病予防にとても重要です。

猫の歯垢は3日というすごいスピードで歯石に変わるため、その間に除去してあげるようにしましょう。

※人の歯垢は、14日程度で歯石に変わると言われています。

なお、一度ついてしまった歯石は自宅や無麻酔でとることはできないので、必ず動物病院にて麻酔をかけてとってもらうようにしましょう。

猫の歯みがきのやり方

歯垢を除去するためには、歯みがきが重要ということは分かっていただけましたでしょうか?

でも実際やってみようとすると、すごく嫌がる…噛んでくる…

上手にできない!ということはよくあります。

歯みがきがうまくできるためのポイントは、できる限り子猫のうちから行うことです。

永久歯が生えそろう6か月くらいまでに慣れさせるといいでしょう。

ただし、大人になってからも、正しいやり方を身に付ければ、問題なく行えます。 以下で詳しい歯みがきのやり方をお伝えしますね。

まずは口周りを触ることに慣れさせる

「歯みがきをしよう!」と思い、いきなり歯ブラシをガッと口の中にいれると、嫌で噛んできます。

わけも分からず口の中に異物が入って来たら、私達だってびっくりしてしまいますもんね…

また、無理に行うことで、二度と口を触らせてくれなくなることもあります。

そのため、まずは『口周りを触る』ということに慣れさせるようにしましょう。

慣れてきたら、指を口の中に入れて、動かしてみましょう。

ここで重要なのは、一気にやろうとしないこと、また、一つできるごとにほめてあげることです。

「口周りを触らせたらほめられた!」 「口の中に指が入ったらおやつをもらえた!」 などという記憶が残ると、『歯みがき=楽しくていいこと!』と覚えてくれます。

歯みがきシートを使用してみる

口周りを触ること、口に指を入れることに慣れたら、歯みがきシートを使用してみましょう。

ここでも無理に一気にやろうとはせず、少しずつで大丈夫です。

まずは、前歯や犬歯(尖っている歯)など、みがきやすいところからチャレンジしてみましょう。

ただし、最も汚れやすい歯は、上顎の臼歯(きゅうし;奥歯)です。

慣れてきたら、その部分を重点的に行うようにしましょう。

歯みがきシートの誤食事故は多いので、食べられないように注意してくださいね。

歯ブラシを徐々に慣らす

歯みがきシートでもできるようになったら、最終的には歯ブラシを使えるといいですね。

というのも、歯と歯茎の間をみがいてあげることが重要で、それは歯ブラシにしかできないからです。

歯ブラシは歯に対して45°の角度をつけて動かすようにしましょう。

その際に力は必要ありません。 血が出てしまうこともありますが、少量なら問題ないです。

歯ブラシは動物用もしくは人間の小児用を用いるようにしましょう。

歯みがき粉をつける

歯みがき粉をつけてあげることで、摩擦が減るだけでなく、おいしい味につられて歯みがきが好きになってくれる場合があります。

バニラ味やチキン味、カツオ風味など様々あるので試してみるといいですね。

ただし、人用の歯みがき粉を使用してはいけません。

人用の歯みがき粉にはキシリトールが含まれている場合があり、猫にとってキシリトールは中毒物質だからです。

食べたり舐めることで、低血糖症を引き起こしてしまう可能性があります。

歯みがきの頻度はどれくらい?

歯みがきの頻度の理想は、人と同じように食事ごとに行うことですが、これはなかなか難しいです。

そのため、1日1回どこかでできるといいでしょう。

ただし、上記でもお伝えした通り、猫の歯垢は3日程度で歯石に変わるため、3日以内に落としてあげれば大丈夫です。

「今日は左側だけ」「明日は表面だけ」など3日かけて全部の歯をきれいにできるといいですね。

うまくできないときの対策

ネコちゃんの歯みがきは難しいゆえ、お伝えした方法でもなかなかうまくできないことは多いです。

そんなときには、歯みがき効果のあるおやつやガムをあげてみるのも方法の一つです。

ただし、これらは噛むことで効果を発揮するので、丸飲みしては意味がありません。

丸飲みしそうな場合には、飼い主さんが手でもって噛ませてあげるようにしましょう。  

また、ヒルズプリスクリプションダイエットt/dのように歯みがきができるフードもあります。

これは一つ一つの粒が大きく作られており、噛むことで歯の表面の汚れをこすりとるタイプの食事です。

療法食なので、持病をかかえている子の場合には使用ができないこともあるので、主治医の先生と相談して使ってみましょう。

歯垢はドライフードよりも、ウェットフードの方がつきやすいと言われているため、ウェットメインであげている場合には、カリカリを増やしてみるものいいですね。

舐めるだけ、垂らすだけでOKのような商品もありますが、効果には個体差があり、医学的な根拠はありません。

【まとめ】猫の歯みがきができない! 歯みがきの頻度とやり方をお伝えします

お口のケアは子猫のうちから行うことで、上手にできる場合が多いです。

3日に1回のペースでも大丈夫ですので、無理に行わず少しずつ慣らすようにしましょう。

どうしても難しい場合には、歯みがきガムやおやつなどを使ってもいいでしょう。

愛猫の健康寿命を延ばすために、今日から早速歯みがきを頑張ってみましょう!

参考資料

  • 辻本元,小山秀一,大草潔,中村篤史,猫の治療ガイド2020,EDWARD Press,p244-p251