猫のブラッシングの意味とやり方、行う頻度について - MOFUCAT

猫のブラッシングの意味とやり方、行う頻度について

ネコちゃんにとってブラッシングは大切な日常ケアの一つです。 このブラッシングですが、意外と行っていない飼い主さんも多くいらっしゃいます。 この記事では、猫のブラッシングの意味とやり方、行う頻度などをお伝えしています。 「なかなか愛猫のブラッシングをできていないな…」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

猫にブラッシングは必要!

猫は自身でグルーミングを行う動物です。 そのため、「ブラッシングは必要でないのでは?」と思われている飼い主さんもいらっしゃいますが、そういう訳ではありません。 特に、長毛種では必ずしてあげなければいけないケアの一つです。 ブラッシングには以下でお伝えする様々な作用があり、定期的に行うことで健康に過ごすことができます。   猫は基本的に、2種類の毛で覆われています。 体の表面を覆い、水をはじき、紫外線から守る役割がある毛を上毛(オーバーコート)と言い、皮膚の近くに生えて体を保温する役割などがある毛を下毛(アンダーコート)と言います。 春と秋に夏毛と冬毛に切り替わる換毛期には、主にアンダーコートが抜けます。 この2種類の毛のそれぞれのケアをしてあげることが大切です。 では以下でブラッシングの目的や意味について、分けてお伝えしますね。

不必要な毛を取り去る

猫自身のグルーミングだけでは取りきれない毛を取り去ることができます。 特に換毛期には、下毛がうまく抜けずに熱がこもったり、毛玉ができてしまうこともあります。 シニア猫の場合には体が硬くなり、思うようにグルーミングができていない場合も多いです。 人が毛づくろいを手伝ってあげることで、モコモコの下毛の処理ができます。   また、不必要な毛を取り去ることで、部屋の掃除も楽になります。 「換毛期には部屋が毛だらけで掃除が大変…」という場合には、ブラッシング時間を増やしてみてもいいかもしれませんね。

毛球症の予防

毛玉が胃の中に貯まってしまい大きくなると、うまく排出することができず、さらに貯まってしまう…という悪循環になってしまう場合があります。 慢性的に嘔吐をしたり、毛玉が腸を塞いでしまう『毛球症(もうきゅうしょう)』となってしまうこともあります。 特に長毛種や換毛期の猫は、飲み込む毛の量が増えるので、この毛球症になりやすいです。 また、ストレスやかゆみをともなう皮膚病での過剰な毛づくろいによって毛球症となることもあります。 症状がある場合には、薬を用いて排出を試みたり、場合によっては外科手術となってしまうこともあります。 ブラッシングをしてあげることで、毛を飲み込む量自体が減るようになり、毛球症の予防となります。

健康チェックとなる

ブラッシングは、愛猫の皮膚や被毛にダイレクトに触りながら行うため、健康チェックの意味もあります。 「痩せたり、太ったりしていないか?」 「体にできものや傷はないか?」 「ノミやマダニはついていないか?」 ブラッシングを通してチェックしてあげましょう。 また、ブラッシング自体にも皮膚を刺激して血行促進や新陳代謝を促す作用があります。

コミュニケーションツールとなる

ブラッシングは愛猫とのコミュニケーションツールとなります。 人に触れられることでゴロンと横になって安心ポーズをしたり、「もっとなでて!」と頭を押しつけてきたり… ブラッシングが安心できる楽しいものとなると、ブラシを見ただけで寄ってくるようになります。

猫のブラッシングのやり方とは?

まずは、首の後ろからおしりに向けて優しくブラッシングを行っていきます。 その後、片足を軽く持ち上げながら、わきから後ろ足にかけておなか周りをブラッシングしていきます。 顔首回りはあごを軽くあげて、コームで優しく行います。 しっぽはにぎらず、手を添える感じで行いましょう。 寝転ぶ場合には、そのまま毛並みに沿って行うといいですね。   静電気が起きる場合には、水分かブラッシングスプレーを用いてから行いましょう。 バチバチ痛みが生じるとブラッシングを嫌がるようになってしまいます。 また、ブラッシングのコツとして、猫が嫌がる前にやめることが重要です。 嫌がる猫を押さえつけて行うと、威嚇してきたり、ブラッシングが苦手な子になってしまいます。 子猫のうちから行うことで、ブラッシングが大好きな子になってくれます。

毛玉がある場合

毛玉がある場合には、無理に引っ張ってはいけません。 毛玉ができている周辺の毛束をとって、手でほぐすようにしていきましょう。 難しい場合には、バリカンでカットしてしまっても大丈夫です。 このときハサミを使うと、下の皮膚を一緒に切ってしまうこともあるので、絶対にやめましょう。 また、次回以降は毛玉ができないようにケアをしてあげることが大切です。 毛玉ができやすい場所は、耳の後ろやわきの下、しっぽや後ろ足の付け根となります。

どんなブラシがいいの?ブラシそれぞれの役割

猫で用いるブラシには様々な種類があります。

 

ラバーブラシ

ラバーブラシは、抜け毛を集めて取り除きやすいのがメリットです。 グローブタイプのものもあり、触る感覚でブラッシングが行えます。

 

 

スリッカーブラシ

スリッカーブラシとは、『く』の字に曲がった細かい金属製のピンが密集してついているブラシです。 一見痛そうに見えますが、猫の舌の感覚に似ているため、猫には好評です。 抜けている毛を除去し、毛のもつれをほどくことができます。 先端にゴムがついたやわらかいタイプが猫にはおすすめです。

 

 

ステンレス製のコーム

コームは短毛種の仕上げや、長毛種の毛玉をほぐす際に用います。 目の細かいコームはのみとりくしとして使用します。 くしについたノミは、中性洗剤を張った水に落として処理をします。

 

 

獣毛ブラシ

豚の毛など動物の毛が使用されているブラシが獣毛ブラシです。 主に、毛が弱い子猫や短毛の子の毛づや出しなどに使用します。 少しかための部分を当てるように使っても喜びます。 獣毛ブラシには、毛のもつれをほぐす効果はないです。

 

 

ステンレス製ブラシ

驚くほどにアンダーコートが取れますが、猫にとっては少し刺激が強い可能性もあります。

 

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どれくらいの頻度で行えばいいの?

長毛種の場合には毎日、短毛種の場合には2,3日に1回程度行うといいでしょう。 短毛種の場合にも毎日行ってもいいですが、やりすぎると毛が薄くなってしまうこともあるので、同じ場所のブラッシングは数回にとどめるようにしましょう。 また、あまり長時間行うとあきてしまうので、1回あたり5~10分程度にとどめるといいです。

【まとめ】猫のブラッシングの意味とやり方、行う頻度について

猫のブラッシングには、不必要な毛を取り除いたり、毛球症の予防となるだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションツールともなります。 長毛種の場合にはできるだけ毎日行い、短毛種の場合には、2,3日に1回程度行うといいでしょう。 愛猫との信頼関係をよりよくするために、今日からブラッシングを始めてみましょう!

 

参考資料

  • いしまるあきこ,猫と住まいの解剖図鑑,X-Knowledge,2020
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