猫を飼っていると、ついついおやつをあげたくなってしまいますよね。
猫も喜んでおやつを食べるのでまあすますあげたくなってしまいます。
そもそも猫におやつをあげてもよいのでしょうか?その適正量やタイミングは?
今回は、意外と知らない、猫におやつをあげる際のポイントについてご紹介していきたいと思います。
猫におやつをあげてもよい?
猫のえさは、総合栄養食と呼ばれるものとそれ以外のものに分かれています。
総合栄養食とは、新鮮な水と一緒に与えるだけで、必要な栄養素やエネルギーを得ることができるえさのこと。
基本的に、猫は総合栄養食と水だけで健康に生きていけるのです。
そんな中で猫におやつをあげてもよいのでしょうか?
結論から言えば、おやつをあげること自体は全く問題ありません。
おやつをあげる分総合栄養食を減らす、適正量を守るなど、きちんとルールを守ることで、猫のストレス解消やコミュニケーション増加につながります。
おやつは一日の総カロリーの1~2割に抑える
猫のおやつの適正量は、一日の総カロリーの1~2割とされています。
一日の総カロリーの計算方法は以下の通り。
体重×30kcal+70kcal
たとえば、体重が3kgの猫であれば160kcalが一日の総カロリーとなります。
つまりおやつは160kcalの1~2割、16kcal~32kcalを上限にすればよいのです。
また、猫用おやつには適正量が記載されていることが多いので、それも参考にしましょう。
おやつをあげる頻度は一日1~3回まで
おやつをあげる頻度については細かい決まりはありませんが、上記で求めた適正量を1~3回に分けてあげるのが好ましいでしょう。
適正量さえ守れば一度にあげてしまっても構いません。
猫によっては少ない量を何回かに分けて食べる子もいるので、猫に合わせてあげましょう。
おやつをあげる理想のタイミングは?
おやつをあげる回数よりも、タイミングを見計らうことの方が重要かもしれません。
猫におやつをあげるタイミングには以下の4つがあります。
①しつけのご褒美
爪切りや歯磨き、薬といったしつけのタイミングでおやつをあげることで、猫のストレスを軽減できます。
おやつで落ち着かせることで、飼い主の言うことを聞きやすくなる可能性も。
動物病院への通院後にあげるのも、猫のストレスを解消できるので最適です。
②食前よりも食後や食間
ごはん前におやつをあげるのはよくありません。
おやつは猫の食いつきを促すために、味付けを濃くするなどの工夫がされています。
そのため、食前にあげてしまうと肝心の食事に関心を持たなくなるという危険性が。
おやつをあげる時は、できるだけ食後や食間にあげるのがおすすめです。
③コミュニケーションの一環として
猫とのコミュニケーションを取りたいときに、適正量を守っておやつをあげるのも効果的。
ただ飼育するというよりも猫と人との関係性がよい方が、猫も安心して過ごすことができます。
人間側も猫と仲良く過ごしたいですよね。
④食欲がなくなったとき
猫は、加齢や体調不良・ストレスによって食欲の落ちやすい動物。
食欲がないときでも、いつもの総合栄養食におやつを振りかけることで、猫の食欲を刺激できる場合があります。
ただし、あまりにも食欲不振が続くようであれば、早めに動物病院にかかるようにしてください。
おやつをあげるときの注意点
量やタイミング以外にも、おやつをあげる際の注意点はいくつかあります。
①おやつをあげる基準を決めておく
毎日のおやつの適正量を守るためには、おやつをあげる基準を決めておくのがおすすめ。
特に猫がストレスを感じることに焦点を当て、
「爪切りの前後に」「動物病院の日に」「薬を飲ませた後に」
など、おやつをあげる条件を決めてしまいましょう。
おやつをあげすぎる、総合栄養食を食べなくなるといった事態を防げます。
爪切りや薬の服用も、大幅にやりやすくなるでしょう。
②療法食をあげている場合は獣医師に相談
療法食とは、病気の治療をサポートをする目的で栄養バランス等が計算されたえさのこと。
病気の治療をサポートする目的で療法食を与えている場合、おやつをあげるのに注意が必要な場合があります。
おやつによって栄養バランスが崩れ、治療の妨げになる可能性もありますので、療法食を与えている場合のおやつについては必ず獣医師に相談してください。
【まとめ】猫のおやつの適正量って?どんな時にあげるのがよい?
ここまで、猫にあげるおやつの適正量や回数、あげるタイミングや注意点についてご紹介してきました。
あげすぎると健康を肥満や不健康のもととなってしまうおやつですが、適切な量を守ることで、猫のストレスを解消したり猫と人とのコミュニケーションが増えたりといったメリットが。
ポイントを守って、猫とのよい関係を保ちたいものですね。