みなさまはネコちゃんの食器をどうやって選んでいますか?
市場にはたくさんの種類があるので、「何を基準に選べばいいのか?」悩んでしまいますよね。
猫の食器は4つのポイントを押さえて選んであげると、吐き戻し対策や関節ケアなどができておすすめです。
この記事では、ネコちゃんの食器の選び方や食器の洗い方について解説しています。
「愛猫あった食器を選びたい!」「おすすめの食器を知りたい!」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてください。
猫が食べやすい食器~4つのポイントを押さえて選ぼう!
猫が食べやすい食器とは、
- 陶器製
- 高さがある
- 広くて浅い
- 構造がシンプル
の4つのポイントを押さえた食器となります。
お部屋に置くものなので、デザイン性もあわせて選ぶとなおいいですね。
では、以下で分けて解説していきます。
①陶器製
猫の食器は陶器製のものがおすすめです。
素材としては、他にも、プラスチック製やステンレス製のものが主流です。
ただし、この二つにはデメリットもあり、
- プラスチック製→傷がつきやすく、そこに食べかすや雑菌・洗剤が残りやすい
- ステンレス製→冷たい・熱い場合があったり、鏡のように自分がうつるのが苦手な子がいる
といったことがあります。
また、食器自体にある程度の重さがあることも重要です。
猫の食べ方を観察していると、がつがつ食べながら食器が動いている…ということはよくあります。
陶器製の食器ならある程度の重さがあるため、食事中にズリズリ動いてしまうことを防げます。
裏に滑り止めがついているタイプの食器ならよりいいですね。
②高さがある
高さがある食器を選ぶことも重要です。
子猫のうちは低い食器で問題ないですが、成猫の場合にはある程度の高さが必要となってきます。
というのも、食器が低い場合には、前足を折りたたむような姿勢で食べることになり、首や前足に負担がかかってしまうからです。
特にシニア猫や、骨格が弱い猫種(マンチカンやスコティッシュフォールドなど)においては、より負荷がかかってしまう傾向にあります。
また、低い食器で食べることで、床がおなかを圧迫してしまったり、頭が胃よりも下になることから、食事中や食後の吐き戻しを起こす場合もあります。
猫にとっての理想の食器の高さはおおよそ5~8cm程度と言われています。
ただ、個体差もあるので、愛猫の食べ方をよく観察し、愛猫に合った高さの食器を選ぶようにしましょう。
高さのある食器は『脚付きフードボウル』という名前で販売されています。
食器自体に高さがない場合には、雑誌などの台を設置してその上に食器を置くという方法もあります。
『食器台』という名前で販売されている専用の台ものもあるので、こちらを使用するのもおすすめです。
③広くて浅い
広くて浅い食器を選ぶことも重要です。
深い食器の場合、食べる度にヒゲが当たってしまい、猫にとってはストレスとなります。
なぜなら、猫にとってのヒゲは、別名『触毛(しょくもう)』ともいわれ、感覚受容器いわゆるセンサーとなっているからです。
この大事なセンサーが食事の度に食器のフチに当たると、猫にとってはストレスとなってしまうのです。
物との距離を測ったり、感情を表現したり…と大切な役目のあるヒゲは猫にとって超重要な部分なので、気をつけてあげるといいですね。
特に、顔がつぶれている猫種であるブリティッシュショートヘアやエキゾチックショートヘアは浅めの食器を選んであげるといいです。
食器は顔よりも一回り大きいものがおすすめです。
④構造がシンプル
構造がシンプルだと何より洗いやすいといったことがいいですね。
毎日使用するものなので、デザインはシンプルで洗いやすいものがおすすめです。
かわいいデザインものは多く、飼い主さん的には「これがいい!」というものもあるかもしれません。
ただし、食器は猫目線で選んであげることが重要。
装飾などがなく、簡単に丸洗いできるタイプを選ぶようにしましょう。
猫の食器の洗い方
猫の食器を洗う際には、
- 洗剤をよく落とすこと
- スポンジは人用と猫用とで分けること
- 煮沸消毒やつけ置きでの消毒を週に1回程度行うこと
が重要です。
洗剤をよく落とすこと
洗剤が残っていると、なんとなく体に悪そう…というイメージはあるかと思います。
それはその通りなのですが、さらに猫においては、化学物質に対して人よりも何倍も敏感であるという特性があります。
最近では『香害(こうがい)』という化学物質による健康被害も多数報告されています。
しっかり洗ってあげることは重要ですが、同時にしっかり洗剤を落とすこともとても重要です。
スポンジは人用と猫用とで分けること
飼い主さんによっては、猫と人とで同じスポンジを使っていることもしばしばあります。
しかし、あまりおすすめできません。
猫と人ではうつり合う病気『人獣共通感染症(ズーノーシス)』というものがあるからです。
スポンジについた猫の唾液から、病気が人にうつってしまうこともゼロではないので、前もってスポンジを分けておくようにしましょう。
煮沸消毒やつけ置きでの消毒を週に1回程度行うこと
食事の度にしっかり洗っているつもりでも、雑菌や食べかすが残ってしまうこともあります。
これらが重なると、ネコちゃんの体にとってあまりよくありません。
そのため、週に1,2度程度は煮沸消毒やつけ置き消毒をするといいでしょう。
その後はしっかり乾かすこともまた重要です。
【まとめ】猫が食べやすい食器とは?猫の食器は陶器で食べやすい高さのものを選ぼう!
ネコちゃんの食器選びは、関節への配慮や吐き戻し予防のために重要です。
高さがある程度あり、陶器製でかつ広くて浅い、構造がシンプルな食器がおすすめです。
特に、シニア猫や骨格の弱いネコちゃんの場合にはより気をつけてあげたいですね。
ネコちゃんの健康維持のためにも、食器は猫の目線になって選んであげるようにしましょう!