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これでもう嫌がらない!猫の正しいブラッシング方法

ネコちゃんには定期的にブラッシングをしてあげる必要があります。 でも、嫌がってしまったり、隠れてしまって、上手にできないことも多いと思います。 この記事では、猫の正しいブラッシング方法をお伝えしています。 「愛猫のブラッシングを上手にやりたいな!」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

猫にブラッシングは必要!ブラッシングの意味とは?

ネコちゃんには、定期的にブラッシングをしてあげる必要があります。 「自分で毛づくろいをしているから、ブラッシングは必要ないのでは?」と思われて、行っていない飼い主さんも多くいらっしゃいます。 ネコちゃんのグルーミングは、舌にあるザラザラの突起(糸状乳頭)をくしのように巧みに使って行っています。 もちろん、ある程度の抜け毛が取れること、また気化熱を利用しての温度調節などはできますが、十分とは言えません。 そのため、人がブラシを用いて、ブラッシングをしてあげる必要があります。 ブラッシングには、
  • 不要な毛を取り除く
  • 毛球症の予防
  • コミュニケーションツール
  • 体の異常を見つける
  • 部屋をきれいにできる
といった多くの役割があります。

不要な毛を取り除く

ネコちゃん自身のグルーミングでは取り除けない毛を取り去ることができます。 実際にブラッシングをしてみると、「これでもか!」と思うくらい毛が抜けるという経験をされた方は多いと思われます。 不要な毛が残っていると、熱がこもってしまったり、毛玉ができてしまいます。 一度毛玉ができると、ネコちゃん自身で取り除くことができず、人がバリカン等を使って取ってあげる必要があります。 特にシニア猫においては、体の痛みなどもあり、グルーミングが上手にできていないことが多いため、ブラッシングは必須となります。

毛球症の予防

毛球症(もうきゅうしょう)とは、飲み込んだ被毛によって引き起こされる消化器の病気のことです。 通常、毛づくろいによって飲み込んだ毛の大半は便とて排出されます。 一部は吐き戻して体外に出していますが、飲み込んだ被毛の量が大量である場合には、胃の中に停滞してしまうこともあります。 その場合、うまく吐き戻しができなくなり、さらにたまってしまう…という悪循環を生じます。 慢性的な嘔吐や食欲不振を引き起こしたり、腸につまって腸閉塞なる可能性もあります。 また、毛球症は、かゆみやストレスなどの過剰な毛づくろいによって生じることもあります。 たまった毛玉や、つまってしまった毛球は、薬を用いての排出の他、内視鏡や開腹手術によって取り出すようになります。

コミュニケーションツール

ブラッシングが好きなネコちゃんにおいては、気持ちのよさそうなうっとりとした表情をみせます。 また、ブラシを見せることですり寄ってきて、「ブラッシングして~♪」と甘えてくる子もいます。 適度なスキンシップは良質なコミュニケーションツールとなります。

体の異常を見つける

ブラッシングをすることで被毛や皮膚の状態を直接観察することができるため、体の異常を早期に発見してあげることができます。
  • 痩せている、太っている
  • 腫瘍の有無
  • 被毛の状態(ベタベタしている、脱毛はないか?など)
  • 皮膚のトラブル(傷はないか?ノミやダニはいないか?など)
  • 痛みの有無
といったことは直接触ることで見つかることが多いです。

部屋をきれいにできる

これは人の都合にもなりますが、ブラッシングをすることで、床に落ちる毛の量が減るために、部屋をきれいに保つことができます。 実際、とある猫カフェにおいては、「なぜ、こんなにもたくさんのネコちゃんがいるのに、毛が舞っていないのですか?」という問いに対して、「ブラッシングを頻繁にしていることにつきます!」と答えていました。

すぐできる!猫のブラッシング実践編

ネコちゃんのブラッシングは、ブラシを使わず、手でなでることから始めましょう。 そうすることで、安心して警戒心がなくなります。 その後ブラシを持ち、首の後ろからおしりにかけて、体全体を優しくブラッシングしてあげます。 寝転がっているネコちゃんの首元を押さえてあげると、体が動かずに安定して行えます。 頭やあご下などはネコちゃんが毛づくろいをできない位置であり、好むポイントですので、優しく行ってあげましょう。 そして、前足を軽く持ち上げ、わきから後ろ足にかけて、両サイドにブラシをかけてあげましょう。 しっぽは毛がよく抜けるため、付け根から先端に向けて一気にかつ念入りに行います。 おなかの皮膚は柔らかく、下に臓器があるため、本能的に嫌がる子が多いです。 そのため、無理には行わないようにしましょう。 静電気が生じると嫌がるため、水分かブラッシングスプレーを用いてもいいですね。

毛玉がある場合

毛玉がある場合には、無理に引っ張ってはいけません。 毛玉ができている周辺の毛束をもって、手でほぐすようにしていきます。 あまりにも大きな毛玉の場合には、バリカンやはさみを使って、根元から取り除いていきます。 ただし、皮膚を一緒に切ってしまう事故も多く、難しい場合には、動物病院やトリミング店で対応してもらうようにしましょう。 そして、次回以降は、毛玉ができないように、しっかりとブラッシングをしてあげましょう。

嫌がるときの対処法

噛んだり、逃げたり…ネコちゃんがブラッシングを嫌がることは多いです。 嫌がってしまうときに、無理に押さえつけて行うと、さらに苦手になってしまいます。 また、ダラダラと長時間かけて行うことも、猫はあまり得意ではありません。 そのため、眠そうなときなどリラックスしているタイミングで、短時間ずつから始めていくことがポイントです。 また、上手にできたときには、「○○ちゃん、よくできたね!」とほめておやつをあげてもいいですね。 子猫のうちから行うことで、ブラッシングが好きになってくれることは多いです。

ブラッシングの頻度はどれくらい?

ブラッシングの頻度は、長毛種はできるだけ毎日、短毛種は2,3日に1回程度行うといいでしょう。 たくさん抜けるからと何度も行うと、必要な被毛まで抜けてしまうため、1回5~10分程度にとどめるようにしましょう。 換毛期は愛猫の様子に合わせて、頻度を増やしてもいいかもしれませんね。 ブラッシングが終わっても毛は抜けるため、「きりがないな…」と思ってしまいますが、それで大丈夫です。

猫のおすすめブラッシング

猫用のブラシにはさまざまありますので、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。 はじめての方におすすめのブラシは、手袋タイプのラバーブラシです。 触る感覚でできるために、嫌がらない子も多くいます。 日常的に使うものでしたら、スリッカーブラシがおすすめです。 スリッカーブラシは、『く』の字に曲がった細かい金属製のピンが密集しているタイプのブラシで、猫の舌の感覚に似ているため、気持ちよさそうにする子が多くいます。 先端にゴムがついた柔らかいタイプなら、皮膚への傷もつきづらいです。 ブラッシングの仕上げには、ステンレス製のコームがいいですね。 長毛種においては、毛玉をほぐすために用いることもあります。

【まとめ】猫のブラッシング方法や意味、おすすめのブラシを紹介!

皮膚や被毛の健康維持、コミュニケーションツールとして、愛猫のブラッシングをしてあげることは大切です。 首の後ろからおしりにかけて優しくブラッシングをしてあげましょう。 子猫のうちから毎日少しずつ行うことで、嫌がらずにできるようになります。 成猫においても、ほめたりおやつを用いることで上手にできるようになりますので、今日からさっそく行ってみましょう!
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